成果につながるウェビナー企画の立て方
はじめに
ウェビナーって、すごく効果的なマーケティング施策です。でも、「どうやって企画すればいいの?」って悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、小さな会社でも実践できる、成果につながるウェビナー企画の立て方をご紹介します。専門知識がなくても、他の業務と並行していても取り組めるよう、わかりやすくお伝えしていきますね。
1. ウェビナーで成果を出すために
1-1. ウェビナー開催の目的と目標を明確にする
あちこちの記事でも言っていることではあるのですが、なぜウェビナーを開催するのか、その目的をはっきりさせてください。これはとにかく重要です。これが決まらなければ次のことを進めなくていいと言えるくらい重要です。このウェビナーの目的は新規顧客の獲得?既存顧客のフォロー?ブランド認知度の向上?目的が明確になれば、具体的な目標設定もしやすくなります。
例えば、「新規リード100件獲得」や「商品購入率を20%アップ」といった数値目標を立てると良いでしょう。これらの目標があれば、企画の方向性が定まり、成果の測定もしやすくなります。
目的と目標を明確にすることで、ウェビナーの成功への第一歩を踏み出せます。迷ったときは、この目的に立ち返ることで、進むべき道が見えてくるはずです。
1-2. ターゲットとなる参加者を具体的に設定する
次に大切なのは、ウェビナーに参加してほしい人を具体的にイメージすること。「誰でもOK!」というのは、実は誰も来ない危険性があるんです。
ターゲットを絞り込むときは、興味関心、抱えている課題などを細かく設定しましょう。日曜大工をテーマにウェビナーをやるとき、やったことのない方と過去1年に数回取り組んだことのある方とでは抱えている課題が異なり、必然的に内容も変わります。
また、ターゲットが明確になれば、その人たちに響くコンテンツや宣伝方法を考えやすくなります。「この人に来てほしい!」というイメージを持つことで、ウェビナーの中身も自然と充実していくはずです。
2. 企画を成功させるための具体的なステップ
2-1. 魅力的なテーマとタイトルで参加者の興味を引く
ウェビナーの顔となるのが、テーマとタイトルです。参加者の興味を引くものでなければ、せっかくの企画も台無しになってしまいます。
魅力的なタイトルを考えるコツは、ターゲットの悩みや課題、願望に寄り添うこと。「たった3ステップで売上2倍!小さな会社でもできるSNSマーケティング術」といった具合に、具体的な数字やメリットを盛り込むと効果的です。また、「初心者でも」「今すぐできる」といったフレーズも参加意欲を高めます。
一方で、中級者向けの内容に「誰でも簡単にできる」などというフレーズはふさわしくないことは想像できると思います。そのあたりの加減をしてタイトルを決めてください。
テーマ選びで迷ったら、お客様からよく聞かれる質問や、業界の最新トレンドを参考にするのもおすすめです。自社の強みを活かせるテーマなら、より説得力のあるウェビナーになります。
また、注意点としてタイトルから想起される期待と、実際のウェビナー内容にギャップが大きいと多くの方に参加してもらっても満足度の低いものとなってしまいます。そうなると商品・サービスの購入にはつながりません。ですのでタイトルと内容がかなりの程度で合致するように企画してください。
2-2. わかりやすく、実践的なコンテンツを構成する
内容が難しすぎても、逆に物足りなくても参加者は満足しません。ターゲットに合わせた、ちょうど良いレベルの内容を心がけましょう。
構成を考える際は、「導入→本論→まとめ」の基本的な流れを意識します。導入では参加者の興味を引き、本論では具体的な方法や事例を紹介し、まとめでは全体を振り返りつつ次のアクションを促します。
ライドは視覚的にわかりやすく、文字は大きめに、グラフや図を効果的に使うことで理解度が上がります。また、実際の画面を共有しながらのデモンストレーションも非常に効果的です。参加者が「明日から使える」と感じる実践的な内容を心がけましょう。
2-3. 質疑応答やアンケートで参加者とのエンゲージメントを高める
ウェビナーの醍醐味は、リアルタイムでのコミュニケーション。一方的な情報提供で終わらせず、参加者との対話を大切にしましょう。
具体的には、質疑応答の時間を設けたり、途中で理解度チェックを実施したりするのがおすすめです。チャット機能を使って気軽に質問を受け付けたり、投票機能で参加者の意見を聞いたりすることで、参加者の満足度が高まります。
質問が出にくい場合は、「よくある質問」を用意しておくのも手です。また、アンケートの結果をその場で共有することで、参加者の興味をさらに引き出せます。双方向のコミュニケーションを意識することで、参加者の記憶に残るウェビナーになりますよ。
2-4. 効果的な集客方法でターゲット層に確実にリーチする
いくら内容が素晴らしくても、参加者が集まらなければ意味がありません。ターゲット層に確実にリーチする集客方法を考えましょう。
自社のメールマガジンやSNS、ブログなどの既存チャネルはもちろん、関連する業界団体や業界のキーマンとの協力も効果的です。有料広告を活用する場合は、ターゲットを絞り込んで配信することで、効率的に集客できます。
メールマガジンやSNS、ブログ、広告などの媒体からランディングページへの連携も重要です。ウェビナーの魅力や参加のメリットを分かりやすく伝え、申し込みのハードルを下げることで、申込率の向上が期待できます。また、申込者には事前にリマインドメールを送ることで、当日の参加率アップにつながります。
2-5. 資料を共有し、効果を最大限に高める
ウェビナー終了後も、その効果を最大限に引き出すことができます。参加者に資料を共有することで、復習や情報の拡散を促すことができるんです。
具体的には、スライドのPDFや補足資料などを参加者にメールで送付します。これにより、参加者は内容を振り返ることができ、理解度が高まります。また、「社内で共有してください」と一言添えることで、新たな見込み客にリーチできる可能性も広がります。
この共有が「次の接点」を生み出すきっかけにもなります。例えば、資料を見た人からの問い合わせや、商談依頼など、ウェビナーの効果が長期的に続く可能性があるのです。もちろんこれをやったからと言って何人も反応が得られるとは限りませんが、小さなことのひとつひとつ積み上げることが重要なのです。
3. 小さな会社でもできる、成果を上げるための工夫
3-1. 無料ウェビナーや録画配信を活用してコストを抑える
予算が限られている小規模な会社でも、工夫次第でウェビナーは十分に実施できます。コストを抑えながら効果を最大化する方法をご紹介します。
まず、無料のウェビナーツールを活用しましょう。ZoomやGoogle Meetなど、基本的な機能は無料で使えるものが多くあります。また、最初は生配信にこだわらず、事前に録画したコンテンツを配信する形式を選ぶのも一つの手です。これなら、本番でのトラブルを避けられ、少ない人数でも運営できます。
さらに、ウェビナーの内容を録画しておけば、それを編集して再利用することもできます。例えば、短く区切ってSNSで公開したり、有料の動画コンテンツとして販売したりすることで、一度の制作で複数の効果を得られます。小さな会社だからこそ、リソースを最大限に活用する工夫が大切です。
3-2. 社内スタッフや協力者を巻き込んで企画を推進する
ウェビナー企画は一人で抱え込まず、チームで取り組むことをおすすめします。社内の様々な部署の人を巻き込むことで、多角的な視点が生まれ、より魅力的な企画になります。
例えば、メーカーが行うウェビナーであれば営業部門からはお客様のニーズや質問されやすい内容を、技術部門からは専門的な知識やデモの協力を得られるでしょう。また、普段はあまりフロントに立たない部署の人にスピーカーとして登壇してもらうのも面白いかもしれません。新鮮な視点が生まれる可能性があります。
社外の協力者を巻き込むのも効果的です。取引先や業界の知人に協力を依頼し、ゲストスピーカーとして登壇してもらえば、内容の幅が広がり、集客にも繋がります。小規模な会社だからこそ、柔軟な発想で人を巻き込み、みんなで作り上げる楽しさを味わってください。
3-3. 分析ツールを活用して参加者の行動を把握し、改善に役立てる
ウェビナーの効果を最大化するには、データに基づいた改善が欠かせません。無料や低コストの分析ツールを活用して、参加者の行動を把握しましょう。
例えば、ウェビナーツールの基本的な機能で、参加者数や滞在時間、チャットの頻度などが分かります。GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャーを使えば、ランディングページの閲覧状況や申込みのコンバージョン率も測定できます。これらのデータを分析することで、次回の改善点が見えてきます。
使ったことのない方には少し難しく思われるかもしれませんが、データ分析は慣れれば大丈夫です。最初は「参加者数」「申込率」「満足度」など、基本的な指標から始めてみましょう。回数が増え、スキルを上げていけば、より詳細な分析をやってみれば良いのです。
まとめ
ここまで、成果につながるウェビナー企画の立て方をご紹介してきました。小規模な会社でも、工夫次第で効果的なウェビナーは十分に実現可能です。大切なのは、目的とターゲットを明確にし、参加者目線で考え、できることから着実に実行していくこと。完璧を目指すよりも、まずは始めてみることが大切です。
最初は不安もあるかもしれませんが、一つ一つの経験が次につながります。失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてみてください。自社で取り組みを進める中で疑問が生じた際は、ぜひWebrickにご連絡ください。代表の安藤が親身になって対応いたします。